実戦でいちばんよく出てくるエンドゲームが、ルークエンドゲームです。交換が進んで小駒が消えると、気づけばお互いにルークとキング、ポーン数個だけ。ここをうまく指せる人は、ほかの人が取りこぼす0.5点や1点を着実に拾っていきます。
ルークエンドゲームのパズルでは、その中の短いタクティクスを鍛えます。キングを1ファイル遠くへ追いやるチェック、パスポーンを止めるルークの転回、守り側を完全に締め出す静かな手などです。
ルークエンドゲームの特徴
ルークは開いたラインが大好きで、受け身の守りが大嫌いな長距離の駒です。そこから、何度も出会う原則が生まれます。
- 駒の損得より活動性。 ポーンを攻め、キングを追い回す活発なルークは、ポーン1つ以上の価値があることがよくあります。守りに縛られたルークは悲しいルークです。
- ルークはパスポーンの後ろに。 自分のパスポーンの後ろなら、ポーンが進むたびに利きが広がります。相手のパスポーンの後ろなら、活発なままポーンの足を止められます。
- キングの締め出し。 相手のキングが越えられないファイルや段にルークを置く。それだけで作戦のすべてになることもよくあります。自分のパスポーンから1〜2ファイル締め出されたキングは、たいてい助けに間に合いません。
誰もが知っておきたい2つのアイデア
ブリッジ(橋渡し)。 自分のポーンが7段目、キングはその前の昇格マスにいて、相手のキングは1ファイル以上離れて締め出されている場面を思い浮かべてください。キングは外に出たいのに、相手のルークが横から、後ろからチェックしてきます。勝ち方は、まず自分のルークを4段目へ。それからキングが出て、チェックが来たら自分のルークの方へ下りていきます。最後はルークが合駒になってチェックを止め、その間にポーンが昇格します。この4段目へのルークの移動を見抜くのが、典型的なパズルの正解です。
3段目の守り。 守る側は、自分の3段目にルークを置いて、攻める側のキングがポーンの前へ出るのを防ぎます。ポーンがその段へ進むと攻める側のキングは隠れ場所を失うので、ルークはバックランクへ下がって後ろからチェックします。キングもポーンもチェックから逃げられず、引き分けです。この守りを知っていれば、攻める側としても相手の狙いがわかります。
パズルのカギになる手を見抜く
ルークエンドゲームのパズルは、駒の位置関係のちょっとした一点で決まることがよくあります。自分にこう問いかけましょう。
- どちらかのキングが、浮いたルークやポーンにも当たるチェックにさらされていないか。段やファイルに沿ったスキュアーはよく出ます。
- そもそもパスポーンは止まるのか。ルークが後ろに回る手数と、キングが前に立つ手数を数えましょう。
- ルーク交換は得か。ポーンエンドゲームへの移行は決定的になりやすいので、そのポーンエンドゲームが本当に勝ちか確かめましょう。
よくあるミス
いちばんは受け身になること。反撃せず、ルークでポーンを守ってしまうのです。チェックのためのチェックもよくあるミス。相手のキングをいいマスへ押しやるだけのチェックは、ただのプレゼントです。最後に、近すぎるチェック。近距離からチェックするルークはキングに迫られて安全なマスがなくなりますが、遠くからならチェックは続きます。
着実に上達するコツ
- 締め出しの線を思い描きましょう。 手を読む前に、ルークが相手のキングを止める位置に、頭の中で線を引きます。正しいルークの手が自然と見えてくることがよくあります。
- キングを戦いに参加させましょう。 エンドゲームではキングも戦う駒です。迷ったら、戦いの起きている方へ歩かせましょう。
- 定番の形を繰り返しましょう。 ブリッジと3段目の守りは、手が勝手に動くまで練習する価値があります。シュプリンガーのおすすめは、数週間ごとの見直しです。




