スワローテイルメイトはダブテイルメイトの親戚で、形をちょうど45度回したものです。クイーンはキングの真正面、同じファイルか段に立ち、ほかの駒に守られています。クイーンはキングのまわりを、2マスを除いてすべて押さえます。残るのはキングの斜め後ろの2マス。そこにちょうど守る側の駒がいると、キングは閉じ込められ、その形が二股に分かれたツバメの尾に見えます。
いちばんよく出るのは、キングがキャスリングの位置から追い出され、盤の中ほどをさまよっているときです。
メイトの局面
わかりやすい例です。黒のキングがe7、黒のルークがd8とf8。白のクイーンがキングの真正面のe6に着地し、d5の白のポーンに守られています。
キングのまわりを1マスずつ確かめましょう。
- e6:クイーン。d5のポーンに守られていて取れません。
- d6とf6:6段目で、クイーンが押さえています。
- d7とf7:クイーンの斜め隣で、押さえられています。
- e8:キングの後ろのeファイル上で、やはりクイーンのラインが届きます。
- d8とf8:クイーンが届かない唯一の2マスですが、黒自身のルークがふさいでいます。
これでメイトです。形はどの向きにも回せます。クイーンがキングと同じ段の横に立っても、反対側の斜めの2マスが守る側の駒で埋まっていれば同じです。
起こる前に見抜く
ポーンの陰に安全に収まったキングには、スワローテイルはめったに出ません。こんな場面に注目しましょう。
- キングが盤の前の方へ追い出されている。f7やe6でのサクリファイスのあとによくあります。
- クイーンがキングのすぐ隣に着地でき、それを支えるポーン、ナイト、ビショップがある。
- 守る側の駒がキングの後ろで混み合っている。展開しそびれた、または下がってきたルークや小駒が典型です。
カギの手は、静かな準備の手であることがよくあります。クイーンの着地マスを支えるポーンの前進や、そのマスを押さえるナイトのジャンプです。あとはクイーンのチェックでとどめです。
よくある間違い
攻める側がやりがちなのは、ダブテイルとの混同です。クイーンがキングの斜め隣だと、押さえられないマスが変わり、必要なふさぎ駒も変わります。キングのまわりは必ず1マスずつ数えましょう。クイーンを守る駒が先に取られたりピンされたりしないかも確認を。
守る側のミスは、たいてい、もう定位置を離れたキングの後ろで駒が混み合っていること。斜め後ろの2つの退路に座ったルークやビショップは、牢屋の壁になります。キングが中央にいて相手のクイーンが迫っているなら、斜めの逃げ道を最低1つは空けておきましょう。
練習のしかた
- 2つをセットで覚えましょう。 ダブテイル:クイーンがキングに斜めに接し、まっすぐの2マスがふさがっている。スワローテイル:クイーンがまっすぐ接し、斜めの2マスがふさがっている。両方知っていれば、あてずっぽうがなくなります。
- まず守り役を探しましょう。 キングの隣のクイーンは、守られていて初めてメイトです。ほかの計算より先に、支えている駒を見つけましょう。
- ヒントは上手に使いましょう。 パズルで詰まったら、キングの隣のどのマスにクイーンが支えつきで着地できるか考えます。たいていその問いで答えが見えてきます。
何度か解けば、中央に出てきたキングがクイーン1手で負ける寸前だと、ひと目でわかるようになります。









