駒が閉じ込められているとは、攻撃されている(またはもうすぐされる)のに、移れるマスがどれも危ない状態です。どれほど強い駒かは関係ありません。行き場のないクイーンは、ポーンと同じくらいあっけなく取られます。閉じ込めは静かで気持ちのいい勝ち方です。派手なサクリファイスはなし。あるのは、自分の駒が動けないと相手がじわじわ気づいていく表情だけです。
閉じ込められる駒のほとんどは、自分から罠に入ります。前に出すぎたり、取るべきでないポーンを取ったり、利きの少ない盤の端に行き着いたりするのです。
定番の閉じ込めパターン
a7(またはa2)のビショップ。 ビショップがa7のポーンを取ります。相手が…b6と返すと、突然ビショップの対角線がふさがります。もう1つの出口b8は、ルークかクイーンに押さえられていることが多いもの。ビショップは袋のネズミで、1〜2手後の攻撃で取られます。黒にも同じ形があり、a2のビショップがb3で閉じ込められます。
盤の端のナイト。 端のナイトの利きは最大4マス、隅ならたった2マス。ポーン1手で最後の1マスまで奪えることがあります。
欲張りなクイーン。 ポーンを取りに敵陣深くへ突っ込んだクイーンは、気づけば退路が全部押さえられていることがあります。味方から遠いクイーンサイドでのポーン取りは、この罠の典型です。
身動きの取れないルーク。 自分のポーンの後ろやキングのそばで動けなくなったルークは、自由になる前に小駒に攻撃されることがあります。
駒が危ないと見抜くには
相手の駒がちょっと冒険しすぎに見えたら、頭の中でこのチェックリストを。
- 安全なマスを数えます。ゼロか1つなら、攻撃する方法を探しましょう。
- 自分のポーンが、テンポを稼ぎながら最後の逃げ道を奪えないか確かめます。
- 盤の端や隅の駒、とくにナイトとビショップに注目します。
- 自陣の奥で何かを取ったばかりの駒を見ます。どうやって帰るつもりでしょう?
- その駒への攻撃で2つ目の脅威も作れないか考えます。そうすれば相手は両方を解決できません。
避けたいミス
いちばんのミスは、閉じ込めた駒を早すぎるタイミングで、あるいは間違った駒で攻撃すること。相手に取られる駒で攻撃すると、それを取って脱出されるかもしれません。理想の攻め手はポーンです。ポーンとビショップやナイトの交換は、いつだって得だからです。
罠を閉じる順番を間違えるのもよくあるミス。逃げ道を1つふさいでも、まだ別の道があれば、相手は歩いて出ていくだけです。先に逃げ道を断ち、それから攻撃しましょう。
最後に、反撃を忘れずに。閉じ込められた駒はどうせ取られることが多いので、相手は去り際にポーンを1つ取ったり、チェックをかけたりするかもしれません。得した駒をすぐ返すことにならないか確かめましょう。
罠を見抜くコツ
- 駒ではなくマスで考えましょう。 その駒が何を攻撃しているかだけでなく、どのマスへ行けるかを考えます。
- ポーンの手を武器に。 罠を作動させるのは、静かなポーンの前進であることがよくあります。
- タダのポーンを疑いましょう。 相手がポーンを取らせようとしているなら、取った駒が抜け出せなくならないか確認を。自分の駒が取りたくなったときも、取る前に帰り道を確かめましょう。
駒の閉じ込めでは、忍耐が報われます。狙うのはノックアウトの一撃ではなく、行き場を失った駒1つだけです。










