ボーデンメイトは、クイーンサイドキャスリングをためらわせるパターンです。2つのビショップの斜線がキングの位置でちょうど交差し、X字を描きます。残りのマスはキング自身のルークやマイナーピースがふさぎ、多くの場合、どこからともなく現れたようなクイーンサクリファイスから始まります。
名前は19世紀のイギリスのプレイヤー、サミュエル・ボーデンにちなみます。いちばんよく見るのはc8やc1のキングに対してですが、同じ形は盤のどこにでも現れます。
ビショップがキングを捕らえるしくみ
基本形はこうです。黒のキングがc8、黒のルークがd8、別の黒の駒(ナイト、ビショップ、ポーンなど)がd7。b7のポーンはもうありません。ここで白には2つのビショップがあります。
- a6のビショップがa6-c8の斜線でチェックし、b7も押さえます。
- f4のビショップ(またはb8-h2の斜線上のどこか)がc7とb8を押さえます。
キングの隣のマスはb8、b7、c7、d7、d8。2つは黒自身の駒がふさぎ、残る3つはビショップが押さえています。黒がa6のビショップを取れず、b7に駒も入れられなければメイトです。
2つのビショップは違う色のマスにいて、斜線が交差しています。このX字こそ、頭に焼きつけたいイメージです。
メイトへのよくある道筋
最も有名な導入は、c6へのクイーンサクリファイス。黒はクイーンサイドにキャスリングしていて、c6には黒のナイトかポーン。白はすでにb8-h2の斜線にビショップを置き、a6に届く白マスビショップもいます。白はQxc6+! bxc6でb7のポーンがいなくなり、a6-c8の斜線が開きます。そしてBa6#で終局です。
ほかの道筋もあります。b7のポーンがすでに前進したり交換されたりしていて、ビショップがa6へ歩いていくだけのことも。b7へのルークやナイトのサクリファイスが同じ役目を果たすこともあります。ポーンが取ったり消えたりすれば、a6-c8の斜線は開くのです。
相手のキングがc8にいたら、こう自問しましょう。
- b8とc7を狙う自分のビショップはあるか?
- もう1つのビショップは1手でa6に届くか?届かないなら、何が邪魔しているか?
- 障害はb7のポーンだけか?それなら、どうすれば動かせるか?
よくあるミス
攻める側の最大の危険は、キングの逃げ場の数え間違い。d7やd8が空いていれば、キングはそこへ逃げるだけで、サクリファイスはただの駒損です。守る側がa6で取り返したり、b7に合い駒したりできないかも確かめましょう。
守る側のミスは、たいてい何手も前に起きています。相手のビショップがすでにクイーンサイドを狙っているのにクイーンサイドへキャスリングし、d7とd8を駒で埋めてしまうのです。…b5や…b6を不用意に指すのもミス。サクリファイスなしでa6-c8の斜線が開いてしまうことがあります。
実戦のコツ
- 両方の色に注意。 ボーデンメイトには白マスと黒マスのビショップが両方必要です。どちらかが交換されれば、危険はほぼ消えます。
- 守るときは逃げ場を残す。 d7かb8が空いているだけで、メイト攻撃が空振りに終わることがよくあります。
- c6を引き金と考える。 クイーンサイドにキャスリングしたキングの前のc6に駒があり、相手のビショップが2つとも活発なら、警報を鳴らしましょう。
X字の形は覚えやすく、一度ピンとくれば、自分の対局でも交差するビショップが見えてきます。











