コレクションで最難関のパズル
レーティング2000以上のエキスパート向けパズルでは、パズルを解くことが本格的な読みの作業になります。正解は5手以上のことも多く、決め手はたいてい、わかりやすくて「ほぼ」成立する手の陰に隠れています。静かな1手目、手順の奥の守りのひねり、1テンポで結果が変わるエンドゲームが待っています。
難しいのは、マニアックだからではありません。細部のすべてが大切だからです。アイデアが正しくても途中で1手不正確なら不正解。実戦とまったく同じです。
エキスパート向けパズルで試されること
深さと、局面を描く力。 長い手順を頭に保ち、交換が続いたあとの駒の位置まで含めて、最終局面をはっきり思い描く必要があります。
珍しいモチーフ。 ステイルメイトを避けたりフォークをかけたりするアンダープロモーション、急所のマスでのインターフェアレンス、ツークツワンクを軸にしたメイト、形勢をひっくり返すカウンターサクリファイス。実戦ではめったに出ないからこそ、出たときに勝負を決めます。
守りの正確さ。 特に手ごわいパズルには、負けに見える局面を救う問題があります。持ちこたえる唯一の手、パーペチュアルチェック、フォートレスを見つけるには、攻めとは違う考え方が必要です。
エンドゲームの技術。 ルークエンドゲーム、ポーンの競争、トライアンギュレーション、複雑なキングとポーンのエンドゲームでのオポジション、そして1テンポですべてが変わるマイナーピースのエンドゲーム。
長いメイト。 4手メイト以上では、枝分かれする応手の木を見失わずに整理する力が求められます。
1日に何問?
思っているより少なめで。このレベルでは、手早く大量に試すより、1問ずつ集中して1日5〜10問を解くほうが価値があります。デイリー目標を5問か10問にしておけば忙しい日も連続記録が続き、時間と元気がある日はいつでも追加できます。
どのパズルもこう解いてみましょう。1手目を指す前に、相手の主な受けも含めて正解の手順を全部言えるまで読むこと。最終局面がぼやけているなら、まだ終わっていません。
エキスパートがはまりやすい落とし穴
自信から生まれるスピード
エキスパートはパターンをすばやく見抜きますが、その速さが弱点にもなります。難しいパズルは、見慣れたパターンの例外を軸に作られていることが多いもの。簡単に感じる局面ほど、ペースを落としましょう。
あと1手で読みを止める
勝ちのアイデアも本線も見えているのに、最後の最後で守りの静かな手や中間手のチェックを見落とす。最終局面は、必ず相手の側からも見ましょう。
疲れ
疲れていると、読みの質はがくんと落ちます。いつもなら解けるパズルを間違え始めたら、切り上げて明日また。
苦手なテーマを避ける
得意なものばかり解きたくなるものです。テーマモードでは、60のテーマのうちどれにまだゴールドバッジがないかがわかります。その空白が、たいてい死角を指しています。
ここから先へ
エキスパート向けパズルに、ふつうの意味での次のレベルはありません。それでも登る余地はたっぷり。MateMindのランクでは、2000はクイーンIII。キングは2100から、最高ランクのグランドマスターは2400からです。100ポイントごとに昇格、シュプリンガーのお祝い、ごほうびの電球が待っています。
さらに、最高レーティングは現在のレーティングとは別に表示されるので、いつでも破るべき自己ベストがあります。ミスの復習で取りこぼしたパズルを研究し、すべてのテーマでゴールドを集め、連続記録を続けましょう。このレベルでは、集中した練習を着実に続けることが、数字を押し上げます。










